お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」
死ぬかと思ったのは、銭湯で転んだ時の事です。
サウナではなく、お風呂と水風呂に交互に入って立ちくらみを起こしてしまい、後ろへすっ転びました。そして、段差の角で後頭部を打ってしまったのです。
私はすぐに起き上がりました。
周りのお客さんに心配されたので、大丈夫ですと答える私。転んだので体にお湯をかけようとすると、「あ、血が出てるよ」と言われました。
「大丈夫です、お湯で流せば……」とお湯を肩からかけると、赤く染まったお湯が
ザバーッ。
驚く私とお客さんたち。
「なんじゃこりゃあーっ!」
と内心で叫び、お風呂場を出て脱衣所へ。
転んだ時に頭を切っていたようでした。髪と体を洗い、お湯に浸かった後なので血行が
良く、バスタオルが赤く染まっていきました。
結局、3針ほど縫いました。
もちろん、めちゃくちゃ痛かったです。でも裸で転んだという恥ずかしさの方が痛みに
勝ち、「なんてことないんですよ~」という態度でいてしまう私。
死ぬほど痛いか、死ぬほど恥ずかしいか。
どんなに痛くても、見栄をはってしまう事もある。
人間の業のようなものを感じる出来事でした。